16人が降り注ぐ銃弾を受けてみないか!!天才監督兼俳優シルベスター·スタローンの華麗な人脈の力借りた往年のスーパースター達の総集結!!

この映画は、エクスペンダブルシリーズの第3弾です。

 

”エクスペンダブルズ2”(2012)がワールドワイドで3億ドルを突破した為、当然第3弾の制作可能性も高く、フィルムマーケットでも、第3弾がリストに挙がったようです。

 

“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”は、元特殊部隊出身者が集まったエクスペンダブルチームの隊長バーニー(シルベスター·スタローン)が、自分のチームを破壊しようとする初期メンバー、コンラッド·ストーンバンクスコナド(メル·ギブソン)の陰謀を知り、チームを守る為に最後の戦争を繰り広げるという内容の映画です。

前作で大活躍した

 

の他に、

 

など、豪華俳優陣が新たに加わりました。

本作でメガホンを取ったパトリック·ヒューズ監督は、2013年当時“エクスペンダブルズ”シリーズの続編演出を担当する新しい監督を探していたシルベスター·スタローンの目にとまり、“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”の演出提案を受けました。

パトリック·ヒューズ監督が演出した“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”は、レジェンドアクションスターのシルベスター·スタローンとアーノルド·シュワルツェネッガー、メル·ギブソン、ジェイソン·ステイサム、アントニオ·バンデラス、ウェズリー·スナイプス、ハリソン·フォードなどが出演した事で、話題を集め、シリーズ全編にわたって、全世界的に7億9千万ドルの興行収益を完成させました。

“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”で、パトリック·ヒューズ監督は、彼ならではの華麗で規模感のある場面を誕生させ、アクションジャンルならではの美徳を忠実に披露し、ジャンルファンの歓呼を受けました。

 

スタッフやキャスト

脚本:シルベスター·スタローン / クレイトン·ローゼンバーガー

監督:パトリック·ヒューズ

音楽:ブライアン·タイラー

主題歌:Taddy Porter / Fire In The Street

登場人物 / 役者

バーニー·ロス / シルベスター·スタローン

リー·クリスマス / ジェイソン·ステイサム

イン·ヤン / ジェット·リー

ガンナー·ヤンセン / ドルフ·ラングレン

ヘイル·シーザー / テリー·クルーズ

トール·ロード / ランディ·クートゥア

トレンチ / アーノルド·シュワルツェネッガー

ドクター·”ドク”·デス / ウェズリー·スナイプス

ガルゴ / アントニオ·バンデラス

コンラッド·ストーンバンクス / メル·ギブソン

マックス·ドラマー / ハリソン·フォード

ジョン·スマイリー / ケラン·ラッツ

ソーン / グレン·パウエル

マーズ / ビクター·オルティス

ルナ / ロンダ·ラウジー

ボナパルト / ケルシー·グラマー

ゴラン·ヴァータ / ロバート·ダヴィ

クリュッグ / イヴァン·コスタディノフ

刑務所長 / スラヴィ·スラヴォフ

ルーク / ヴェリザール·ビネヴ

 

エクスペンダブルズ３　あらすじ

新しいチーム!!新しいミッション!!

不可能なミッションはない、絶対無敵のチーム<エクスペンダブルズ>!!

もはや対抗出来る事はなさそうだった彼らの前に、過去最も強力な敵が現れた。彼は、バーニー(シルベスター·スタローン)と共に、エクスペンダブルズを創立した元年メンバーのストーンバンクス(メル·ギブソン)。

バーニーは、エクスペンダブルズを裏切り、残酷な武器商となったストーンバンクスの悪行を防ぐ為に、彼を排除する。以後、バーニーは若く、速く、風変わりな技術を持った新しいメンバーを迎え入れて、更に強力なエクスペンダブルズを作る。

一方、劇的に生き返ったストーンバンクスは、復讐の剣を抜いて、エクスペンダブルズを全滅させる為の計画を立てる。

どんな敵よりも彼らをよく知るストーンバンクスの急襲によって、新メンバー達が拉致され、エクスペンダブルズは危機に瀕する事になるが..。

 

エクスペンダブルズ３　みどころ感想

この映画は、”レッド·ヒル”(2010)で注目を集めたオーストラリアから来た新鋭パトリック·ヒューズが、新しいメンバー達の加勢と共に、かなり多彩な見どころを構成しています。特に、戦車やバイクまで登場させ、巨大な廃建物で最精鋭部隊ともつれるラストアクションシーンは、言葉にならないにも関わらず、目を奪われるような昔の郷愁の結晶体になっています。

新旧メンバーの衝突と調和というコンセプトの元、ハリソン·フォード、ウェズリー·スナイプス、アントニオ·バンデラス、メル·ギブソンなど新たに加わった俳優の面々もまた華やかです。過去に”暗殺者”(1995)でシルベスター·スタローンと死のゲームをしたアントニオ·バンデラスが堂々と登場する姿が、面白くクスッと笑えると共に嬉しく感じます。

 

本作では、続役の俳優が多い中、キャスティングに変化が生じました。ブルース·ウィリスが抜けてハリソン·フォードの出演が確定して、更にメル·ギブソンが悪役になるという噂が出回っていました。

 

2013年6月5日、IMDBによると、ドルフ·ラングレンも続役して、ミラ·ジョヴォヴィッチが合流すると発表したが、”バイオハザード:ザ·ファイナル”(2016)の制作スケジュールで多忙な彼女は、スケジュールが間に合わなかった為、最終エントリーから外されたそうです。この他、ニコラス·ケイジとジャッキー·チェンも最終エントリーで脱落してしまいました。

2013年8月に公開された資料によると、メル·ギブソンは出演確定。そして、アントニオ·バンデラスが追加キャスティングされたそうです。

最終エントリーの結果は、

となりました。

シルベスター·スタローン

“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”の脚本及び主演を引き受けたシルベスター·スタローンは、ご存知のように、既に”ロッキー”(1976)シリーズと”ランボー”(1982)シリーズで、80年代からアクションスターダムにのし上がりました。

大部分の作品で演出、又は脚本に参加して天才性を発揮して来たが、このシリーズ物の“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”まで来るにつれ、結局皆が消耗品のような世の中を、自ら当てこする事になったかも知れません。

シルベスター·スタローンは実際、”エクスペンダブルズ”(2010)では直接メガホンまで取り、脚本や主演を引き受けたのに続き、”エクスペンダブルズ2”(2012)では脚本や主演を、同作品の“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”では脚本や主演を演じ、更に華やかな出演陣や火力溢れるアクションに、注目を集めています。

“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”のシルベスター·スタローンは、最近まで自分のフランチャイズ”ロッキー”(1976)シリーズをアップグレードさせたシリーズ物”クリード チャンプを継ぐ男”(2015)と、依然として、”ランボー”(1982)シリーズシリーズを続けているだけでなく、新しいシリーズ物”大脱出”(2013)で、今年75歳が信じられない程の熱情を見せています。

シルベスター·スタローンは、第67回カンヌ国際映画祭で、映画“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”に出演した俳優達について、「非常にスマートで高いIQを持つ、ハンサムでセクシーな俳優だけをキャスティングしたんです。何よりも健康な歯と髪の毛がまだたくさん残っている」と愉快に説明しました。

また、「最も大変だった事の一つは、真のアクション俳優を探す事でした。観客がアクションスターを見に来るのは、彼らの筋肉を見に来るのではなく、本物のアクションを見たいからです。我々はこの“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”になってこそ、本当にアクションをしっかりとこなせたと思う」と期待を高めました。

ブルース·ウィリスの降板

ブルース·ウィリスが降板して、ハリソン·フォードが合流する“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”で、今まで噂として取り上げられていたメル·ギブソンが最終合流をし、アントニオ·バンデラスの合流も確定したと、エンターテイメント·ウィクリに、シルベスター·スタローンが直接伝えたそうです。

一方で、ブルース·ウィリスの降板した理由については、あまりにも、多くのギャラを要求されたからだそうです。イベント性で義理で団結して作る映画だと思っていたが、正常なギャラを支給しており、更に他の俳優陣とのバランスも考慮すると、ブルース·ウィリスの条件には応えるのが難しかったようですね。

新たに加わった俳優達

1980年代から1990年代を風靡した昔のアクションスター達を一堂に集めた映画“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”が、3作目のシリーズを公開しました。

“ロッキー4”(1985)で、シルベスター·スタローンの宿敵イワン·ドラゴとして出演していたドルフ·ラングレンは、 “エクスペンダブルズ”(2010)でシルベスター·スタローンの同僚になった事があります。

“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”には、シルベスター·スタローンの過去の出演作に、宿敵として登場した、”デモリションマン”(1994)のウェズリー·スナイプス、”暗殺者”(1995)のアントニオ·バンデラスが新たに加わりました。

当時メル·ギブソンは、ヴィランを演じることが知られており、アントニオ·バンデラスの役はまだ公開されていなかったそうです。代わりに、シルベスター·スタローンは、アントニオ·バンデラスについて「完成した俳優であると同時に紳士だ」と話していました。

 

囚人護送列車での初登場と、モガディシュシーンまでは印象的だったウェズリー·スナイプスが、中盤以降比重が減少するのは、彼のファンとしては、もう少し彼のアクションを堪能したかったのでしょう。

しかし、アントニオ·バンデラスは笑いを誘う初登場から、交戦中、女に挑むクライマックスまで、絶えずお喋りをして、自分の比重を維持していました。初登場シーンでの、ラテン風BGMはアントニオ·バンデラスの祖国スペインと、彼の出演作”マスク·オブ·ゾロ”(1998)、そして、声で主演したアニメ”長ぐつをはいたネコ”(2011)を連想させます。

“ロッキー4”(1985)のソ連人ボクサー役で、ソ連人と誤解されたドルフ·ラングレンが“エクスペンダブルズ”シリーズの前編で、スウェーデン人である事を強調したように、アントニオ·バンデラスも“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”で、スペイン人である事を強調しています。

 

メル·ギブソンとジェット·リーの関係も興味深いです。

ジェット·リーはメル·ギブソン主演のフランチャイズ”リーサル・ウェポン4”(1998)で、ハリウッドデビューを果たしています。中華圏の武侠映画最高のスターだったジェット·リーが、”リーサル・ウェポン4”(1998)に悪役で出演し、正義の刑事マーティン·リッグスとして出演したメル·ギブソンと闘いの末、あっけない死を迎えた時、アジアの映画ファンは、かなりがっかりしたのが事実です。

ところが、“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”では、メル·ギブソンが悪役ストーンバンクスに、ジェット·リーがバーニー·ロスの元同僚で現在トレンチ(アーノルド·シュワルツェネッガー扮)の同僚のイン·ヤンとして登場し、善と悪を交換したのが目立ちます。残念ながら、本作でのジェット·リーは、独特のカンフーアクションを一度も披露しませんでした。

 

“エクスペンダブルズ2”(2012)で、CIAの処置として登場したブルース·ウィリスの空白は、マックス·ドラマー役のハリソン·フォードが埋めます。

ハリソン·フォードは、銃を取りません。しかし、仮想国家アズメニスタンを空間的背景にしたクライマックスで、ヘリにトレンチとイン·ヤンが同行して出現し、バーニー·ロスを助けています。彼が、敵ヘリコプター2機と空中戦を繰り広げるシーンは、”スター·ウォーズ エピソード4/新たなる希望”(1978)のクライマックスで、デス·スターを背景にルークを助ける為、ミレニアムで現れ、空中戦を繰り広げたシーンを、思い浮かべざるを得ません。

新旧世代の葛藤

2本の前編との最大の違いは、ヘイル·シーザーの負傷によって、バーニー·ロスがリー·クリスマス(ジェイソン·ステイサム)、ガンナー·ヤンセン(ドルフ·ラングレン)など既存の仲間達と決別を宣言し、若者達で新しいチームを構成しようとする事です。

バーニー·ロスが息子と同じ年頃の新しい仲間達と、ルーマニアのブカレストで先端機器を前面に出して、コンラッド·ストーンバンクスの後を追う場面は、愚直に力を前面に出すアナログアクションを標榜した“エクスペンダブルズ”シリーズよりは、デジタル時代にふさわしいスパイ”ミッション:インポッシブル”(1996)シリーズに近いです。

新旧世代の葛藤は、薬味のようなものです。

しかし、“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”が、アナログではない先端機器に軍配を上げるはずはありません。簡単に、若者達はコンラッド·ストーンバンクスの人質として捕らわれてしまい、バーニー·ロスは辛うじて一人で救助しに向かいます。コンラッド·ストーンバンクスの身柄を確保した後、まともに身体検査をしない初歩的なミスによって、腕時計のGPSでコンラッド·ストーンバンクスの部下に追跡される展開は、説得力に欠けます。

これから始めるのは、リー·クリスマスを始めとする旧世代です。しかし、ガンナー·ヤンセンは若者が着用したものと同じ先端装備を着用して、時代の変化に応えます。既存のエクスペンダブルズメンバーにマックス·ドラマー、トレンチ、イン·ヤンまで加わり、若者を救出して、コンラッド·ストーンバンクスを懲らしめます。

 

エンディングクレジットでも、若者は旧世代とは明確に区別して登場しますが、”エクスペンダブル4”では比重が増加する可能性があります。

“エクスペンダブルズ”シリーズは2年毎にこまめに新作を出して、”エクスペンダブル4”は、既に制作が決定しており、”007 ゴールデンアイ”(1995)のピアース·ブロスナンと、プロレスラーのハルク·ホーガンの出演が予定されています。

“エクスペンダブルズ”が”アベンジャーズ”である理由

“エクスペンダブルズ”は、偉大な男達の最強最高シリーズです。

“エクスペンダブルズ”メンバー中に戦死する者はおらず、重傷を負ったシーザーも奇跡的に回復して、結末を告げます。戦闘シーンは決まったパターンに流れており、“エクスペンダブルズ”メンバーの射撃は百発百中で、敵の雑兵の射撃は絶対に“エクスペンダブルズ”メンバーに当たらないのです。

したがって、“エクスペンダブルズ”は”ボーン·アイデンティティー”(2002)などジェイソン·ボーン3部作を始めとした、最近のリアルアクション映画と対照的で、むしろ”アベンジャーズ”(2012)のようなスーパーヒーロー映画に近いと言えます。“エクスペンダブルズ”のメンバーは、秘密の任務を遂行する傭兵ではなく、不老不死のスーパーヒーローと言っても過言ではありません。

“エクスペンダブルズ”のメンバーの名前が、単純なのも関係あります。観客達は、シルベスター·スタローン、アーノルド·シュワルツェネッガー、ハリソン·フォード、アントニオ·バンデラス、ウェスリー·スナイプスなどを、劇中で演じたキャラクターではなく、長年キャリアを積んで来た俳優と見ているからです。

彼らには、劇中の名前は事実上不要なので、バーニー、トレンチ、リー、ドラマー、ガルゴ、ドクターなどの単純な名前で呼ばれるわけです。

 

エクスペンダブルズ３のまとめ

 

この映画は、特殊部隊であるエクスペンダブル·チームと、今や敵になって、このチームを破壊しようとする初期メンバーが繰り広げる熱い戦いを描いています。

映画も映画ですが、何よりも目を引くのはまさに華麗なキャスティングです。

“エクスペンダブルズ3 ワールドミッション”は、<強くならなかったら戻って来ない>というコピー文句が暗示するように、映画はこれら伝説と共に、アクションで勝負します。

囚人を乗せて、刑務所に向かう列車を襲うオープニングシーンからハラハラします。ドクター·”ドク”·デスの役を演じるウェズリー·スナイプスが走る汽車の上で繰り広げる危険千万なアクションシーンは、スリルを満喫するのに十分です。

また、ハリウッドアクションの両大山脈と呼ばれるシルベスター·スタローンとメル·ギブソンがライバルとして登場し、終始最高のビッグマッチを披露します。

それだけではないでしょう。

敵がきな粉になるまで、もの凄い弾丸の洗礼はもちろん、コンピューターグラフィック(CG)ではなく、実際に人々が動員された巨大な戦闘シーンは、まるで戦争を彷彿とさせました。

これにヘリコプター、戦車、バイク、1000人の軍隊が動員されたヨーロッパロケも、見逃せません。

レジェンド達の全盛期の姿を再演し、<ベテランは死なない>という真理を悟らせたのです。

 

 

 

 

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2021.04.18