ダークナイト ライジング バットマンvsベイン クリスチャン·ベールのダークナイト神話の伝説が終わる あらすじ見どころ 無料視聴する方法 - 山の生活
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クリストファー·ノーラン監督とジョナサン·ノーランが共同脚本、デヴィッド·S·ゴイヤー原案の2012年に公開したスーパーヒーロー映画です。

 

DCコミックスのキャラクターバットマンをベースにした映画”ダークナイト”(2008)の続編で、ダークナイト トリロジーの最後の作品であり、ダーク·ナイトの8年後を背景にしています。

 

ダークナイト トリロジーの最終話であり、最後の伝説となる”ダークナイト ライジング”は、公開する全ての事が、爆発的な関心を集めました。格の違うイメージや映像を順次公開し、公開日が近付く程、大勢の映画ファンらをやきもきさせました。

 

早くから、どのブロックバスターとも比較にならない程、圧倒的な悲壮美と哲学的なテーマ、それに匹敵する超大型スケールまで、最後の伝説として、遜色ない映画の誕生を知らせました。

これまで、バットマンシリーズの実写映画は、内需すなわち米国側の収益が国外の収益より高かったのです。しかし、この映画の場合、国外の収益が内需より高い最初のケースです。中国やドイツ、イタリアでも相当な収益を上げたそうです。

 

米国内で、2012年の劇場興行第2位の作品であり、最終的には、全世界で10億7千5百万ドル(このうち米国だけで4億4千8百万ドル)を稼ぎ、歴代興行順位7位となり、前作の”ダークナイト”(2008)(歴代興行順位13位)より、約7千万ドルを更に稼ぎました。

 

巨匠クリストファー·ノーラン監督とバットマン役のクリスチャン·ベールが作り出した品格の高いヒーロージャンルの真骨頂を投影した同作品”ダークナイト ライジング”は” 、バットマン ビギンズ”(2005年)に続き、”ダークナイト”(2008)、そして、”ダークナイト ライジング”の3部作で完結しました。

 

”ダークナイト ライジング”のクリストファー·ノーラン監督は、上記の3作品全て脚本に参加し、自らストーリーテラーとしての才能まで見せたが、最近”TENET テネット”(2020)に至るまで、”ダンケルク(2017)”、”インターステラー”(2014)、”インセプション”(2010)など、全ての作品の脚本に直接参加して来ました。

 

”ダークナイト ライジング”は、ランニングタイム2時間40分余りの間、ブロックバスターを神話に仕上げたクリストファー·ノーラン監督がメガホンを取り、前作に引き続いて、

”バットマン ビギンズ”(2005)のクリスチャン·ベールを始め、

ジェームズ·”ジム”·ゴードン役には”レオン”(1994)のゲイリー·オールドマン、

アルフレッド役には”TENET テネット”(2020)のマイケル·ケイン、

”ショーシャンクの空に”の(1994)モーガン·フリーマン、

”96時間”(2008)シリーズのリーアム·ニーソン、

”28日後..”(2003)のキリアン·マーフィーら従来のメンバーと、

”ヴェノム”(2018)のトム·ハーディ、

”マリアンヌ”(2017)のマリオン·コティヤール、

”プラダを着た悪魔”(2003)のアン·ハサウェイ、

”LOOPER/ルーパー”(2013)のジョセフ·ゴードン=レヴィットなど、

主演俳優陣の華麗でかつ鮮烈な演技力、またアクション犯罪スリラー·ジャンルとして、新鮮な面白さを披露しました。

全体撮影分の中で1時間ぐらいアイマックス(IMAX)カメラで撮影し、高空飛行機爆破脱出シーンや、つり橋らとアメリカンフットボール競技場の崩壊、高潭市都心での集団格闘など、想像を絶する超大型スケールを披露しました。

 

実測模型で製作されたバットマンの飛行移動手段である<ザ·バット>など、最先端の新兵器が沢山登場しました。そのお陰で、世界中が想像する全ての事、それ以上に出会う事が出来ます。

 

”ダークナイト ライジング”のクリストファー·ノーラン監督は、珍しいヒーロームービーシリーズ、それも3部作としての完成度を高め、俳優達のはっきりしたキャラクターと単なる英雄美化ではなく、社会的な旗印とメッセージを通じて、観客達が十分共感し、賛辞を送る真の意味の武勇談を、かなり愉快で深みのあるスクリーンに移して、名将の足跡をまともに残しました。

 

そびえ立つバットマンマークが覆ったゴッサム·シティの赤い空に、背を向けたまま、決意を固めるように固く立っているバットマンの姿が印象的な”ダークナイト ライジング”。

最後の神話として記憶される英雄バットマンと、彼が対敵すべき絶対強敵ベイン、溢れる魅力で驚異的な活躍を予告するキャットウーマンなど、緊張、没入感を深めさせ、更にどんでん返しも豊富に盛り込まれています。

 

スタッフやキャスト

脚本:クリストファー·ノーラン / ジョナサン·ノーラン

監督:クリストファー·ノーラン

音楽:ハンス·ジマー

主題歌:Hans Zimmer / Rise

登場人物 / 役者

ブルース·ウェイン : バットマン / クリスチャン·ベール

ジェームズ·”ジム”·ゴードン / ゲイリー·オールドマン

アルフレッド·ペニーワース / マイケル·ケイン

ルーシャス·フォックス / モーガン·フリーマン

ベイン / トム·ハーディ

ミランダ·テイト / マリオン·コティヤール

セリーナ·カイル : キャットウーマン / アン·ハサウェイ

ジョン·ブレイク / ジョセフ·ゴードン=レヴィット

ピーター·フォーリー副本部長 / マシュー·モディーン

レオニード·パヴェル博士 / アロン·アブトゥブール

ジョン·ダゲット / ベン·メンデルソーン

フィリップ·ストライバー / バーン·ゴーマン

アンソニー·ガルシア市長 / ネスター·カーボネル

ロス / レジー·リー

アレン / ロブ·ブラウン

ライリー神父 / クリス·エリス

ジェン / ジュノー·テンプル

奈落の囚人 / トム·コンティ

盲目の囚人 / ウーリ·ガヴリエル

フレデリックス取締役 / ジョン·ノーラン

ラーズ·アル·グール(若年期) / ジョシュ·ペンス

ラーズ·アル·グール / リーアム·ニーソン

ジョナサン·クレイン / キリアン·マーフィー

ハービー·デント / アーロン·エッカート(アーカイブ映像)

トーマス·ウェイン / ライナス·ローチェ(アーカイブ映像)

ブルース·ウェイン(幼少期) / ガス·ルイス(アーカイブ映像)

レイチェル·ドーズ / マギー·ジレンホール(写真)

 

ダークナイト ライジング あらすじ

ダークナイト3部作 完結。

伝説が、壮絶に、終わる。

全てのジャンルを超越した究極のエンターテイメントダークナイト(=バットマン)が夜の闇に消え、一瞬にしてヒーローから逃亡者となってしまったあの夜から8年。地方検事ハービー·デントの死の責任を一身に背負い、ダークナイトは、ゴードン市警本部長とと共に目指した大義の為に、全てを犠牲にした。その嘘はしばらくの間、うまくいった。犯罪防止の為に制定されたデント法の重圧を受け、ゴッサム·シティにおける犯罪活動がことごとく潰されたからだ。

そんな中、一人の狡猾な泥棒の登場をきっかけに、全てが変わる。猫のようなしなやかさをもつその怪盗は、その犯罪の真意も、謎に包まれていた。

しかし、ゴッサムとダークナイトにとっての真の脅威は、覆面テロリスト、ベインの出現だ。ゴッサムを恐怖のどん底に陥れるベインによって、ブルース·ウェインは自ら課した“潜伏期間”を切り上げざるを得なくなる。

そして、再びケープとマスクを身にまとうのだが、ダークナイトでさえも、ベインを倒す事は出来ないかも知れない..。

-https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=3645/-

 

ダークナイト ライジング 見どころ感想

立派に作られた作品であり、相変わらず驚かされるバットマン映画でした。

そうして、これ以上引きずらないでトリロジーで終わらせたのが、見事な判断だったと感じました。

”ダークナイト”(2008)で示唆したい事は似ていたが、扱い方や素材、そして展開パターンが異なり、”ダークナイト”(2008)としての位置づけも変わったものの、依然として成長し、ミスから学んでいきます。

隠喩的な部分と伏線もまた、映画の最後まで見ると際立って見える程、描写力がとても素晴らしかったし、今回新たに介入した人物達がいきなり現れる所だったが、俳優達の素晴らしい演技と慎重な雰囲気、そして各自の役割によって意味深く扱いながら、クリストファー·ノーラン監督特有のやり方に全く違わなかった為、全く空回りしませんでした。

バットマンは、今回の”ダークナイト ライジング”を通じて、<ダークナイト>として最終的な成長を遂げ、これまで出演したヴィラン達も個性豊かで、バットマンという人物を基準に回り、対照点を置きながら対照させる方式です。そこに、バットマンの成長期に消耗してしまう描写も変わっていません。

それで、私には3部作としての仕上げがとても綺麗だったと感じ、”ダークナイト ライジング”まで成功したから、それこそ拍手する時に、去ったのではないかという気がします。

もちろん、ヒース·レジャーの急死、そしてストーリー修正が打撃を受けたかも知れないが、”ダークナイト ライジング”は、そのような部分を払拭させる程、最高に巧妙に作られた作品であり、史上最高のスーパーヒーロー映画としての仕上がりでした。

この映画の注目すべき2つのポイント

1.バットマンが孤立した空間から脱出する過程。

バットマンは、ベインとの戦闘で敗退する事になります。敗北したバットマンを、<ベインは絶対に出られない空間>と呼ばれる場所へ送ります。その空間で今まで出て来た人は、たった一人だと知られていました。ベインが、そこから出たと予想しています。

初めのうちは、自分の過ちを全て回想するようになって、反省しながらいました。しかし、テレビで自分の発明品として、ゴッサム·シティが危険だという事を見て自信がなければ、誰もゴッサム·シティの頼もしい救世主になれないと思いました。ベインも脱出したが、自分も脱出出来ると決意し、そこから脱出する為に、物凄い努力をします。その結果、バットマンは自分の昔から、もう一歩成長する過程を持つようになります。

バットマンは、その空間から脱出した2番目の人間になりました。

2.バットマンが帰って来た時の場面。

警察も力を奪われたゴッサム·シティは、犯罪者の世の中になってしまいました。犯罪者達は裁判官弁護士になり、欲しい物を持ち去りました。その間にも、いくつかの反乱を起こす人達がいましたが、犯罪者に全てを奪われた警察は、まもなく逮捕されます。彼らは法廷から追放される事になり、この為、薄い氷床を置いて他の都市へ移らなければならなくなりました。彼らは死にそうだと思った瞬間、全ての空間が暗くなり、バットマンが戻って来ました。

また、この映画の名字面ともいえる足に、バットマンの形の火を作り、皆に知らせる場面があります。

本当にこの場面を通じて、全ての警察達が、再び勇気を持って街に出て来ます。

信念の転落と対立について

後半の反転と共に、映画を貫いた理念と信念という要素は、結局、個人の感情による副次的な要素に転落してしまいます。

タリアの目的は、ただバットマンに死んだ父の業を成し遂げようとしたもので、彼女は死ぬ瞬間までも、理念と信念について、言及さえしません。驚くべき事に、彼女のセリフはもっぱら個人的な領域に集中しているのが見られます。映画で終始、スポットライトを浴びたベインの理念は、彼女の登場と共に、彼女自身の個人的な感情(復讐心)の道具に、転落してしまうのです。

映画を振り返ってみると、ブルース·ウェインの助力者達は継続して、信念と理念の結晶であるブルース·ウェインに、それよりも重要な価値があることを想起させる役割を果たします。アルフレッドは、信念の為に命を捧げる必要はないと言って、立ち去ります。監獄の医者は、死の恐怖を直観しろと忠告を残します。彼らは皆、私自身の幸福は理念とは無関係であり、幸福と満足は、荒唐無稽な理念から来ないという事を、ブルース·ウェインに映画の始終、話しています。

タリアは、父の業を行って復讐を果たしたという言葉と共に、自ら満足して息を引き取ります。ブルース·ウェインは、信念と共に死ぬ道を選ぶより、自分の真の幸せを探し、第2の人生を始めます。彼らの最後には、いかなる理念や信念も根付きません。

映画の主軸となる2人の人物。映画の中盤部までの展開は、ブルース·ウェインとベインの信念の対立に繋がります。人類の改善の可能性を信じ、彼らが生きる社会を守ろうとするブルース·ウェインと、人類の醜い本性は変わらないと信じ、無政府主義、更には、人類自体の抹消を目指すベインの対立が続きます。

–ゴッサム·シティの体制を崩したのは希望??–

映画では、ベインはまず市民に希望を与え、それを挫折させるだろうと言います。そのセリフを通じて、私達は知る事が出来ます。ベインは、無政府主義さえ人類には希望だと言うのです。これはいかなる新しい思想も、改善の見込みのない人類にとっては、ただの希望に過ぎないという事でしょう。

–魅力的な映画の中の装置、市民裁判–

この「希望を与え奪い真の絶望を感じさせる。」という彼の信念は、市民裁判でも窺う事が、裁判の結果には、追放と死の2つの選択肢があるように見えます。しかし、どちらを選んでも追放(後死)という刑を宣告されます。

–凍りついた川の上を歩いて都会を去る追放型–

劇中の人物達は、氷の上を渡って死から脱したという希望を得るが、結局皆、水に溺れて死ぬようになります。 追放は、ベインの信念をそのまま表す装置なのです。

この映画をもっと楽しめる秘話

制作時に、参考にしたコミックス

”バットマン:ダークナイト·リターンズ”(1986)と、”バットマン:ナイトフォール”(1993)です。

特に、”バットマン:ダークナイト·リターンズ”(1986)の設定とストーリーを、アレンジした部分が多いようです。”バットマン:ダークナイト·リターンズ”(1986)から、出て来た車に乗って逃走する犯罪者を上から襲い、それを見ている警察が暴かれる場面と、”バットマン:ナイトフォール”(1993)から、出て来たベインの<バットマン腰曲げ>が出て来ます。

その他、バットマン活動を止めたものの、犯罪への憤りを抑え切れない姿は、”バットマン:ダークナイト·リターンズ”(1986)と似ています。メイン悪党として登場する”バットマン:ダークナイト·リターンズ”(1986)の中、ボスにあたる突然変異ギャング団のボスキャラクターと似ている部分が多いです。肉体的に老衰したバットマンを、圧倒しているが、第2戦では弱点を見抜かれて敗北し、忠誠を尽くした部下がおり、テロでゴッサム·シティを混沌に追い込む行動を取るという点で、類似点が多いのです。

ハンス·ジマーが、音楽を担当

特に、ブルース·ウェインが閉じ込められた地下監獄囚人達の合唱でもある<Desh Desh Basara>が絶品だが、一度に歌う数百人をいちいち集めるのが難しく、ツイッターで一般人数千人がそれぞれ録音したものを合わせて作ったそうです。素敵な合唱と音楽なので、何でも勇壮になるという話もあります。

アメリカンフットボール競技場の爆発場面

一般人を直接競技場に集めて撮影したようです。撮影後には、トム·ハーディがそのマスクと声のまま、直接当選者に、無料アイパッドと自動車を配ったという裏話もあります。

パロディも登場

アメリカ合衆国のテレビ司会者であるコナン·オブライエンのショーで、ファンが携帯電話で撮った流出した映像を真似したパロディも登場しました。その後、コナン·オブライエンが”ダークナイト ライジング”というタイトルを誤って呼んだ事をファンが指摘すると、”ダークナイト ライジング”のポルノパロディ”ダークナイト ライジング”と表現したものだと説明し、再びパロディ化したのです。

ROTTEN TOMATOに含まれる評論家達の評価

完成度のしっかりした所は”ダークナイト”(2008)に比べて足りないという評価が多いです。それでも、鮮度面においては、87%を維持しています。参考までに、前作”ダークナイト”(2008)の12年基準の鮮度は94%で、”バットマン ビギンズ”(2005)は85%。

悪役同士のベインとジョーカーの比較

”ダークナイト ライジング”製作のニュースが伝わり、ファンの間では、新しいヴィランが誰が出るか意見がまちまちだったが、ハーレクインやリドラー、ジョーカー復活などの様々なファンアートが登場しました。提示されたヴィラン達を見れば分かるが、ジョーカーと性格が類似したヴィラン達で、ジョーカーのキャラクターがどれだけ強烈だったか分かる部分です。

ベインに対しては、かなり好き嫌いが分かれる方だが、誇大包装されているとの指摘があります。前作のキャラクターが、バットマン世界観史上最悪の悪党であった為、後を継ぐヴィランもジョーカーに劣らぬフォースを漂わねばならないのは事実だが、何か見栄が酷いのではないかという指摘がありました。ジョーカーは、ただ見るだけでも身の毛がよだつ程だったのに対して、ベインは全ての事をいちいち言葉で説明してくれるといいます。

ある意味、ルーシャス·フォックスが事件を大きくするのに一助した面があります。ミランダという偽装身分のタリアに融合炉を公開すべきだとブルース·ウェインに推薦した部分や、タンブラーなどの武器が分散して奪われる危険があると、会社の地下に集めておいて一発で盗まれた部分などです。何よりも第2弾の序盤に、ブルース·ウェインがより軽い服装を注文すると、いくつかの身体部位には、防御力が殆どないバットスーツを与えたのも問題です。

以前の服装は、殆ど全ての部位に防弾、防剣機能があったが、このスーツのわき腹はルーシャス·フォックスの言葉を借りると猫の爪や塞ぐ水準で、実際に2話でもジョーカーにわき腹が弱点だという事実がばれ、”ダークナイト ライジング”では、タリアにわき腹を剣で刺されてまともにやられてしまうのです。

スーツの軽量化

”バットマン ビギンズ”(2005)当時、スーツによって閉所恐怖症に苦しんだクリスチャン·ベールの為に、”ダークナイト”(2008)で、ウイングスーツに使われる布の中で最も軽い材質でマントを交換し、全体的に軽量化して”ダークナイト ライジング”では、衣装の総重さが13.6kgに減りました。

一方、ベインのマスクは、ABSに映し出されたが、顔に挟まれてあまりにも痛かったトム·ハーディは、クリスチャン·ベールが文句なしにバットスーツを着て、走って転がるのを見て、自分も黙る事にしたそうです。

バットシグナルの廃止

今まで出たバットマン映画の中で、唯一1度もバットシグナルが作動しませんでした。しかも登場も、開始部分に割れた状態、エンディングで、ジム·ゴードン刑事が撫でる場面の2度だけです。

ただ、ブルース·ウェインがゴッサム·シティに戻って来て以来、ジム·ゴードン刑事の目の前に現われて、炎で臨時的なバットシグナルを作って、バットマンの帰還を知らせたりしました。

ネタの回収

何度も繰り返して見ると、”バットマン ビギンズ”(2005)での演出や”ダークナイト”(2008)での台詞など、以前投げ飛ばしたネタを、見事に回収してくれました。その為、トリロジーを完結するシリーズとしては、非常に完璧な方です。

リドラー

一時、リドラーがヴィランに出るという話があったが、結局虚構である事が明らかになりました。

クリストファー·ノーラン監督は、より肉体的に強力な悪役を望み、これに前作に登場した<極悪非道でユーモアを備えた>ジョーカーとは違い、<強大でありながら知性を備えた>ベインを登場させたといいます。

一種の対効果を狙った訳なのです。ファンは他の悪役達で2次創作をしたが、クリストファー·ノーラン監督の発言の為か、リドラーが圧倒的に多かったです。そして、実は”ダークナイト”広告を新聞のように作った事があったが、そこにリドラーの偽名で、「ハービー·デントには暗黒が存在する」という読者投稿があります。それ以外にも、他のヴィラン達のエサが多かったが、クリストファー·ノーラン監督も最初の事を考えていたようです。

削除された場面

”ダークナイト ライジング”の全体的な映画の長さが2時間を超えたにも関わらず、削除された場面があります。削除された場面も、全て合わせると1時間半を越えました。その殆どが、アイマックスカメラの騒音の為に使えなかったシーンです。更に、前後を変えると話が自然に繋がるシーンもいくつかある事から、編集過程でもミスがあったようです。その為、監督版を待っていたファンがいるが、監督版は出ていません。

デマ

”ダークナイト ライジング”で、ジョーカーが登場しない事に対する惜しさを吐露する声があるが、実はヒース·レジャー死亡前、3部作脚本製作当時にジョーカーの再登場が予定されていたというデマがあったが、クリストファー·ノーラン監督とエマ·トーマスは、これを公式否認しました。

クリストファー·ノーラン監督

アーカム収容所が開放されてから、犯罪者が釈放された時のジョーカーの行方を尋ねる質問に対し、クリストファー·ノーラン監督は、「脱出したかも知れないし、残っていたかも知れない」という趣旨の曖昧な答弁を残しました。もちろん、俳優が死亡したのだから仕方ない点もあるだろうが、面白い事にどちらであれ、それなりに、もっともらしい答弁になるでしょう。

映画会社側の意図

ベインの虚しい退場には、映画会社側の意図があると推測されています。前作”ダークナイト”(2008)でジョーカーが大衆、特に青年層に一つの英雄的対象になり、ワーナーブラザースはこれに対する懸念を示してクリストファー·ノーラン監督に、<ジョーカー程のカリスマはないが、観客の想像力を刺激する新しい悪役>を要求したのです。結果的に、ベインは強力で想像力を刺激したが、空しい最後でカリスマ性のない状況を作ったという点で、映画会社の要求は忠実に遂行した訳なのです。

一番多くの人が死んだ映画

恐らく、クリストファー·ノーランが監督したバットマン3部作の中で、一番多くの人が死んだ映画でしょう。まず、序盤にベインがハイジャッキングで飛行機を墜落させる事から、ベインとジム·ゴードン刑事が初めて遭遇する直前に起きた銃撃戦で死亡した警察とベインの部下、そしてベインが、ゴッサム·シティ全域に爆弾テロを行う時に死亡した数多くのゴッサム·シティの市民、ベインのゴッサム·シティ掌握後に起きた人民裁判で、処刑及び追放を口実にした処刑及び高い処刑の方々、最後に、3,000人余りのゴッサム·シティの警官達と爆風、見過ごすかも知れないが、前作の”ダークナイト”(2008)よりも、多くの人が死んだのです。

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武器庫

クリーン·スレートは、ブルース·ウェイン(正確にはルーシャス·フォックス)が持っていたと推定されます。序盤、複線が2回出て来るが、ルーシャス·フォックスがブルース·ウェインに武器庫を見せながら、「悪党の手に入ると危険な品物は保管している」と言います。もう一つの根拠は、後半でブルース·ウェインが監獄脱出後、中性子爆弾がいつ爆発するか分からないゴッサム·シティに戻るのもぎりぎりの時間なのに、セリーナ·カイルにクリーン·スレートを渡したという事は、既に確保していなければ、時間的に不可能な話です。

出演陣

2010年公開作であるクリストファー·ノーラン監督の”インセプション”(2010)に、参加した出演陣が再登場しました。ベイン役のトム·ハーディ、ジョセフ·ゴードン=ラビットを始め、マリオン·コティヤールなど、嬉しい顔ぶれです。クレーン役のキリアン·マーフィーは、前編の”バットマン ビギンズ”(2005)、”ダークナイト”(2008)に続き”ダークナイト ライジング”まで、全部参加しました。

メタ発言

同監督の作品である”TENET テネット”(2020)で、作中人物が”ダークナイト ライジング”オープニングを狙ったメタ発言をします。

また、2020年米大統領選挙のドナルド·トランプ陣営で、この映画の音楽と書体データを無断で盗用し、ワーナー側で法的措置を取るという告知以後、230万のアクセス数を記録した映像が削除された事がありました。

クリストファー·ノーラン監督と新たなキャスティング

映画”ダークナイト ライジング”はクリストファー·ノーラン監督の作品で、正直に言って、クリストファー·ノーラン監督は、本当に映画界には外せない監督だと思います。映画毎に、本当に驚くべき作品を作って観客を驚かせました。

バットマンシリーズ3部作を全部担当したり、私達が本当に理解するのが難しい映画だと言った映画”インセプション”(2010)を、監督したりもしました。

そして、2014年最高の映画として選ばれる”インターステラー”(2014)も、クリストファー·ノーラン監督の作品でした。本当にクリストファー·ノーラン監督の頭には、どんな思いがあって、こんな作品が出る事が出来るか分かりませんね。

”ダークナイト ライジング”が、個人的に前作より良い点を先に言うと、俳優達の変化だと思います。ますます、派手になったキャスティングを誇ります。

もちろん、バットマンシリーズ3部作が続く為、ブルース·ウェインでバットマン役を演じたクリスチャン·ベール、ジム·ゴードン刑事役を演じたゲイリー·オールドマン、アルフレッド役を演じたマイケル·ケイン、ラーズ·アル·グール役に”96時間”(2008)シリーズのリーアム·ニーソンなどは、続役されました。

この他、新たに登場した人物としては、ミランダ·テイト役を演じたマリアン·コティヤール、ベイン役を演じたトム·ハーディ、セリーナ·カイル役を演じたアン·ハサウェイ、ジョン·ブレイク役を演じたジョセフ·ゴードン=レヴィットです。

 

ダークナイト トリロジーのフィナーレを飾ったヴィランは、ベインに決まりました。

そして、”インセプション”(2010)で印象的な演技を披露したトム·ハーディが、ベインに抜擢されました。トム·ハーディはベインを表現する為、各種トレーニングでバルクアップをし、シークレットシューズまで監修するなど、存在だけで威圧的なベインに変身しました。

階級問題貧富の格差によって、誕生したベイン。

ベインは、善悪ではなく貧富の格差による怒りの象徴です。貧富の格差が社会の不安から、ベイン暴動に繋がります。ベインの行動は階級革命なのか、テロなのか。立ち向かうべきか、それとも、服従するべきか。という問いを投げかけます。社会の構造的問題と構成員の責任に言及し、ベインのテロと扇動と共に爆発し、市民が貧富の格差によって、暴動に巻き込まれるようになります。

実際より背が高く描かれているようだが、バットマンと1対1で、格闘出来る強力なヴィランです。ベイン役のトム·ハーディも、また素晴らしいカリスマを見せてくれました。

男性的な外見の為か、初期にミリタリージャンルで、顔を出しました。HBOドラマの”バンド·オブ·ブラザーズ”(2001)や、リドリー·スコット監督の”ブラックホーク·ダウン”(2001)に見られます。

クリストファー·ノーラン監督は、”ダンケルク(2017)”でもトム·ハーディを空軍に出演させて、マスクをつけさせました。お陰で観客の間で、「クリストファー·ノーラン監督はマスクをつけたトム·ハーディが好きではないか」という疑問が提起されたりもしたそうです。

男らしさ、野生の演技、こういう部分を本当に良く生かして下さる俳優さんだと言えます。

トム·ハーディは今回、”カポネ”(2021)に出演し、最も破格的な変身を見せる予定です。米国の伝説的なマフィア<アル·カポネ>になる為に、扮装した姿が話題を集めました。

更に、ヴェノムとエディ·ブロック、1人2役を演じた”ヴェノム”(2018)の後続作も現在制作しており、今後の彼の活躍に期待を高めるばかりです。

 

そして、”ダークナイト ライジング”のキャスティングで、最も注目を浴びたのは、アン·ハサウェイのキャットウーマン セリーナ·カイルです。”ダークナイト ライジング”では、犯罪者でも殺人は絶対に犯さないバットマンの代わりにキャットウーマンが登場します。期待に応えるかのように、アン·ハサウェイが演じる現場のスチールカットが公開され、ファンの歓声を浴びさせました。

キャットウーマンも実は窃盗前科犯ですね。しかし、盗みをしても金持ちを中心に、殺人をしても犯罪者だけを殺します。悪党でも自分の基準があり、利己的でありながら守るべき事は守る二重的なキャラクターです。”ダークナイト”(2008)で、善と悪のはらはらする仲になったとすれば、”ダークナイト ライジング”で、キャットウーマンを通して二重の姿を、まともに表現したような気がします。

今は、アン·ハサウェイの名優イメージがあるが、映画デビュー作が”プリティ·プリンセス”(2002)だった為、青春スターのイメージが強かったのです。そんなイメージを、”ブロークバック·マウンテン”(2005)と”プラダを着た悪魔”(2006)で、完全に吹き飛ばす事に成功しました。

最近では、”オーシャンズ8”(2018)、”ザ·ハッスル”(2019)、”マクマホン·ファイル”(2020)、”魔女がいっぱい”(2020)など、全く異なるジャンルを経由しながらも、全体的に幅を広げています。

 

3部作のどん詰まりに乗った新しい人物、ミランダ·テイト。彼女は、ブルース·ウェインの新しいプロジェクトの投資家です。トム·ハーディと同じく、”インセプション”(2010)で、クリストファー·ノーラン監督と呼吸を合わせたマリオン·コティヤールが演じました。マリオン·コティヤールが、黒歴史を残した事が残念でなりません。しかし、彼女なりの華麗な雰囲気漂う悪役も似合っていました。

マリオン·コティヤールはフランス人であり、フランス映画でデビューしました。私達がよく知っている”TAXi”(1998)シリーズでも脇役で顔を出し、”世界でいちばん不運で幸せな私”(2004)で、可愛らしさを漂わせて観客を魅了させました。

依然として、フランスとハリウッドを行き交う女優として活動しています。”マイ·エンジェル”(2018)、”たかが世界の終わり”(2016)、”愛を綴る女”(2016)など、フランス映画への出演が多くなり、最近のハリウッド出演作は”ドクター·ドリトル”(2020)です。

次の映画もレオス·カラックスの次回作と、”Astérix et Obélix”の新作を控えており、美しい彼女の姿に再び魅了されるでしょう。

 

ミランダ·テイトのように”ダークナイト ライジング”で初登場した警察官ジョン·ブレイクもいます。バットマンの正体に気付いても、口を閉ざしていた彼に相応しい俳優は、ジョセフ·ゴードン=レヴィットしかいないでしょう。

ジョセフ·ゴードン=レヴィットは子役時代、”リバー·ランズ·スルー·イット”(1992)でブラッド·ピットの幼少時代を演じた後、”恋のからさわぎ”(1999)でキャメロン·ジョーンズ役を演じ、注目を集めました。

更に、”50/50 フィフティ·フィフティ”(2011)、”LOOPER/ルーパー”(2012)、”ドン·ジョン”(2013)などで、深みのある演技と作品を見る慧眼を証明しながら、安定的な活路に安着しました。

最近では、”ザ·ウォーク”(2015)、”スノーデン”(2016)で実在の人物を演じ好評を博しているなど、自らの存在感をいつにも増して発散しています。

 

もしかするとダークナイト トリロジーの隠れた主人公は、ジョナサン·クレインのキリアン·マーフィーでしょう。キリアン·マーフィーが演じたこのキャラクターは、ヴィランの中で、唯一3部作の全編に出演しました。

キリアン·マーフィーは、イギリスで”オン·エッジ 19歳のカルテ”(2001)というアイルランド映画を通じて、認知度を高めました。その後、ダニー·ボイル監督のゾンビ映画”28日後..”(2002)で、映画全般を率いるジムを演じ、賞賛を浴びました。

クリストファー·ノーランの寵愛を受ける俳優らしく、”ダンケルク(2017)”にも出演しており、最新作はリュック·ベッソン監督の”ANNA/アナ”(2019)です。

また、全世界で大ヒットしたホラー映画の続編である”クワイエット·プレイス 破られた沈黙”(2020)にも、出演します。

 

その他にも、クリスチャン·ベール、ゲイリー·オールドマン、マイケル·ケイン、モーガン·フリーマンなど、本当に多くの俳優が演技をとても素晴らしくこなしてくれました。俳優達の全体的なバランスが調合していて、斬新で感嘆しました。

 

この映画の4つのメッセージ

1番目のメッセージ

“死を恐れろ”でした。

皆さんは死を恐れていますか。ある人は死を恐れるかも知れないし、ある人は恐れていないかも知れません。死という概念は、極めて私達の暮らしと密接でありながら、考え方を変えると、あまりにもかけ離れているようにも見えます。まだ経験してみなかったからでしょうか。それとも、あまりにも遠い未来の事だと思ってでしょうか。

人々は、日常生活をしながら、<死>という概念を簡単に思い浮かべません。その必要もありません。似ているが別の脈絡で、映画の中のブルース·ウェインは死を恐れなかったのです。

ブルース·ウェインがゴッサム·シティの為に、犠牲と血と汗を流しながら、死を恐れないようになったのかも知れませんが、もしかするとこの考えは、ブルース·ウェインがゴッサム·シティで、より多くの市民を救うのに、大きな役割をした事が事実なのです。

ブルース·ウェインが刑務所に閉じ込められている時、隣のお年寄りから刑務所を脱出した人の話を聞きます。その人は一体どうやって刑務所を脱出したのか、知る術がなかったんです。しかも、その後刑務所から脱出した人は一人もいなかったんです。

この言葉を聞いたブルース·ウェインは、ベインに対する怒りがシナジーになって、刑務所を出ようと決心します。他の人のように、体にロープをつけて一本に頼って高い柱を登るのです。しかし、失敗してしまいます。

ロープに依存するようになったら、死への恐怖も少なくないでしょう。少なくとも、綱にしがみついて命拾いをするだろうという気がするでしょうから。ブルース·ウェインも、暗黙的には同じだったはずです。ロープ一本に依存するという事は、かなり危険かも知れませんが、それでもロープ無しで柱を登って落ちるよりは、ロープをぶら下げて、登る方がはるかに良いですからね。しかし、他の人々のように失敗してしまいます。すると、隣のお年寄りは、「死を恐れろ」と忠告しました。本当に、名ゼリフです。

“What is that mean?” “Rise”

そうして、ブルース·ウェインは死ぬ力で、刑務所を脱出する事に成功したのです。

死に対する恐怖は、時には生の原動力になったりするようです。原始的な力が出るように、助けたりもします。本当に命が危険な瞬間には、人が使える力の数倍は、もっと強い力が生まれると言うじゃないですか。同じ脈絡のようです。死への恐怖は、何でもやりこなせるようにします。遺伝子を守る人間の本性であり、誰かに言われなくても、誰かに学ばなくても出せる隠された力だからです。

だから、死を恐れる事が重要だという事が伝わって来ました。死を怖がらないと冒険的で、もっと沢山の事が出来ないようですが、矛盾していて、皮肉にも死を怖がらないと、そんな冒険的な事を、成功出来ないようです。私の考えでは、ある冒険的な事をするまでの動機には、<死を恐れない力>が、そして、それを直接挑戦する為には、<死を恐れる力>が必要だと思われます。

2番目のメッセージ

“現在の世代価値は、地道に受け継ぐもの”だと思います。

他のシリーズと延長線で話を展開しているが、この映画では、特に幼い子供達を沢山映してくれます。特に、親がいない子供達が集まる孤児院を、強調して照らします。劇中のジョン·ブレイクも孤児院で育ち、ブルース·ウェインも、幼い年で両親を亡くした孤児になりました。そんなブルース·ウェインは、ジョン·ブレイクがいた孤児院にずっと後援をしていましたが、ウェイン会社の財政が悪化して、後援が途絶えてしまいます。ジョン·ブレイクは、そんなブルース·ウェインに会って、以前自分が孤児院にいた時、大きな助けになったように話をします。そのお陰なのか、ブルース·ウェインは後援が絶たれたと聞いて、世間に出て行く準備をしています。ブルース·ウェインが出る要因の一つとして、大きく働くのです。

ブルース·ウェインが子供の頃、ジム·ゴードン刑事の暖かい愛情で、見事にバットマンになって成長し、ゴッサム·シティを救ったように、この映画は映画の中、外、未来にある数多くの希望の子供達に、希望のメッセージを届けます。ジョン·ブレイクは、映画の中の小さな若芽のような警察官だが、映画の後半では、版図が覆されるようです。

そして、”ダークナイト”(2008)で、ブルース·ウェイン(バットマン)が、ハービー·デントを殺したという濡れ衣を着せられてから、嫌われ、元々あった背中を壊すシーンがあったのです。ところで、最後にジム·ゴードン刑事が、バットマンマークの大型電灯を撫でる姿があります。この時は、鳥肌が立ちました。

3番目の真実のメッセージ。

8年間隠蔽してきたハービー·デントの素顔も、結局は明らかになりました。隠して来たレイチェルの本心も、結局ブルース·ウェインが知る事になりました。最後に、正体を明かさないブルース·ウェインだが、自らジム·ゴードン刑事に正体を明かします。このように、完全な秘密はありません。結局は、明らかになるのです。

ブルース·ウェインが直接関与した事は、最側近以外に一人もいません。もちろん、意図的に明らかになった事はあるが、何の意図もなく、自分の最側近以外の人に明らかにした事はありません。

監督は、真実に対する態度に重点を置いたのです。結局、明らかになる秘密だが、他人によって明らかにされた事より、堂々と真実を語るべきだという事です。

4番目の希望のメッセージ。

無駄な希望は、むしろより大きな真実を呼び起こします。しかし、だからといって希望せずに生きるべきか。そうでもありません。それではどうすべきか。

クリストファー·ノーラン監督の”インセプション”(2010)では、虚しい夢に捕らわれ、自分を蝕む事に注意しました。”ダークナイト ライジング”では、だからといって、完全に夢と希望を捨ててはいけないと語っています。

つまり、希望の方向性についての話です。もしかして、すぐ諦めてしまう希望を抱いたのか。あるいは、どれも諦められない欲を抱いた希望を抱いたのか。ブルース·ウェインは諦めなかった事と、生きようとする欲心で最後まで挑戦しました。

ブルース·ウェインは、ゴッサム·シティの為に命を投げ、最後まで望みを捨てませんでした。刑務所から出る前に、コウモリの群れが出ます。これは、ブルース·ウェインの成長を意味します。幼い頃のトラウマであるコウモリが登場し、ブルース·ウェインが完全に恐怖から脱した事を意味するのです。

バットマンは、相変わらずブルースなのでしょうか。

バットマンのいないゴッサム·シティは、これからもないだろう。だが、ブルース·ウェインのいないゴッサム·シティは存在するだろう。これを示すように、ジョン·ブレイクのフルネームが、ロビンである事が、結末で明らかになります。

ブルース·ウェインが、爆弾を持って海に向かい、爆弾が爆発するようになると、葬儀を行います。そしてジョン·ブレイクは、ブルース·ウェインが最初に向かったように、秘密基地でコウモリ達に出会います。

これは、彼がこれから、第2のバットマンになる事を暗示し、ブルース·ウェインの引退を意味します。

このように、世代は子孫にきちんと伝えられるもので、そうしてこそ、世の中がたゆまず生きて行けるのです。そしてブルース·ウェインも、ジム·ゴードン刑事が最後に正体を知らせてくれと言うと、それとなく、ヒントを投げかけてくれます。そのヒントから、ジム·ゴードン刑事は、かつて自分が温かい言葉で、世話をした子供のブルース·ウェインが、バットマンである事を、想像する事が出来ます。

ジム·ゴードン刑事が、ブルース·ウェインに価値を伝え、ブルース·ウェインはジョン·ブレイクに、そしてジョン·ブレイクは未来のまたどの子孫に、この価値を代々受け継がせるのではないでしょうか。

 

結局、最後のアルフレッドが夢見ていた場面が、最後のシーンの飾りです。ゴッサム·シティの希望を意味し、ブルース·ウェインの幸せを見せてくれる実に良い場面です。

本当に”バットマン ビギンズ”(2005)、”ダークナイト”(2008)、”ダークナイト ライジング”、ダークナイト トリロジーは、最高過ぎます。3時間に及ぶランニングタイムだが、どれ一つ欠かす事の出来ない映画で、全く退屈さは感じませんでした。

まだ余韻が残るエンディングが、非常に刺激的でした。

一日に、同じ映画を2回も見ても飽きないのは、本当にダークナイト トリロジーが唯一だと思います。

 

ダークナイト ライジング まとめ

 

ヒーロー映画の伝説であり、始まりと終わりを結んだ映画”ダークナイト ライジング”。

ヒーローのいない世の中。ハービー·デントの死は、都市の安定と共に、法とシステムに生きます。

ジム·ゴードン刑事やジョン·ブレイクのような警官達は、バットマンのように戦い、バットマンなしでも活躍します。真のゴッサム·シティ守護者に生まれ変わる。

ブルース·ウェインは、自分だけの没落と復活をベインを通じて経験します。

ベインに敗北した後、トラウマを克服出来ず、永遠に続く監獄の中で暮らすのか。トラウマを克服して、新しい人生を生きていくのか。苦悩します。

ブルース·ウェインは、コウモリに代弁されるトラウマを、これ以上拒否したり抑圧したりせずに受け入れ、死への恐怖を通じて、新しい人生に熱意を見出し、再びバットマンとして復活します。

これまで、バットマンが夜にだけ活動したのとは違い、ゴッサム·シティの警察と共に、ベインに立ち向かうバットマンは、真昼に戦闘を繰り広げながら、主権者に頼って来たゴッサム·シティの司法権が、自ら正義を守る為に戦う姿を見せています。

バットマンの犠牲で、再び訪れたゴッサム·シティの平和は、仮装された<偽りの平和>とは異なる<真の平和>です。ブルース·ウェインが、初期に目指していた正義の象徴はバットマンになり、ゴッサム·シティの司法権は主権者なしに立ち上がる事が出来るのです。

”ダークナイト”(2008)のオープニングも最高ですが、私はオープニングは”ダークナイト ライジング”の方がもっと衝撃でした。”ダークナイト”(2008)は、ジョーカーの真骨頂を暗示するシーンで、”ダークナイト ライジング”はベインの真骨頂だけでなく、映画の流れを一変させる状況を作り出すのに、十分でした。

そして、最終回らしく大きなスケールを誇ります。このシーンも、IMAXで観ると壮大なサウンドや大画面に言葉を失います。そしてバットマンの最後を、本当に立派に終えました。

”ダークナイト”(2008)のエンディングは、単一映画として最高のエンディングだとしますが、”ダークナイト ライジング”は、最近流行っているユニバース(世界観)の概念で、最高のエンディングだと思います。

バットマンシリーズ3部作を相次いで見ながら、真の正義は何か..。

悪を処断する為には、暴力が正当化出来るのか。善と悪を二分法で、正確に分ける事が出来るのか..。

こんな奥深い考えをするようになりました。

希望を現実に作り出す、英雄の完成”ダークナイト ライジング”。

”バットマン ビギンズ”(2005)と”ダークナイト”(2008)の敍事を細かく結び付けながら、これ以上闇の中に隠れるバットマンではなく、世の中に浮び上がる(RISE) 、英雄バットマンの完成でした。

”ダークナイト ライジング”には、前作よりも助っ人とビランが登場します。ストーリーの進行と反転がもっと豊かになって、最後まで緊張感と没入感がありました。その豊かになったストーリーの中で、下水溝と地上の象徴的空間対比が際立っています。地獄と呼ばれる監獄から抜け出したベインだが、依然としてそこに閉じこめられて、希望が見られなかったのではないかという気がします。もちろん、希望を現実に作り出すのは、単純に絶望を脱出する事より、もっと手に余って大変な事ですが..。

果たして、映画”ダークナイト ライジング”は、3つの話を経て結局ヒーローがいなくても、ゴッサム·シティ市民自体が自立的な姿を見せながら自、ら平和を取り戻すようにしてくれると言えます。

そして、バットマンは真の英雄になります。

ブルース·ウェインも、普通の人のようにデートを楽しみ、旅行もしながら、そのように過ごしたいものです。

その意中が分かったかのように、微笑んで露天カフェのテーブルから立ち上がるアルフレッド。

一人のヒーローが、全てを解決してくれる事を、ひたすら期待するのではなく、市民皆が自分の属する社会秩序と平和を守る為に、立ち上がる事が出来ますように。

英雄として、そして、ブルース·ウェインとしての人生まで。

このダークナイト トリロジーに、非常に感激して、映画のストーリー、監督、俳優陣、バットマンというヒーローに拍手を送ります。

ヒーロー映画の格を破った、最高の映画です。

 

 

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